2013/08/29

サンゴの白化現象

台風15号の影響で、風が少しだけ強い那覇です。
去年は、毎週のように沖縄本島に直撃していた台風、8月も終わりだというのに、今年は、まだ一度もやってきていません。
先島諸島は、今回も台風の襲来を受けましたが、この台風、また本島に近づくことなく、今度は九州の方へ向かっているようです。

台風が来ないと、雨漏りの心配や、植木をしまったりする手間がなくて、私としてはとても嬉しいのですが、海のサンゴたちは、海水温が上がりすぎて、かなりダメージを受けているようです。

ニュースでこの話を知り、思い出したことがあります。
10数年前、西表島のある浜でシュノーケルをしたのですが、あたり一面パステルカラーのサンゴ礁が広がっていて、とてもきれいでした。ピンクやブルー、黄色などに色付いたサンゴの群れは、お花畑のようで、後にも先にもこんなにきれいなサンゴ礁を見たことがありません。
あまりにもきれいだったので、次の年にもう一度訪れたのですが、海の水がとても生温かく、どこまで行っても前の年に見たようなきれいなサンゴはなく、とうとうリーフまでたどり着いてしまいました。
透明度も悪く、崩れたサンゴの上に埃が積もったようになっていました。
ちょっと、ぞっとするほど、気味の悪い海になってしまっていました。

私は、この時にサンゴの白化現象を知りました。
真っ白になるのかと思っていましたが、実際は色が抜けて薄くなっていくので、パステルカラーになったりもするようです。
今、調べてわかりましたが、1998年は世界各地で大規模なサンゴの白化現象が確認されたそうです。(私が最初に西表島を訪れたのも1998年です。)

今年の海水温も、例年に比べて高いようで、あちこちでサンゴの白化現象が起こっているようです。
サンゴが死んでしまうと、そこに住む生物たちも暮らせなくなり、生態系が乱れます。
そして、もちろん漁業にも影響が出ます。
サンゴのいない沖縄の海も、魅力的ではなくなってしまいます。

より便利な社会の実現と反比例して、本来の自然が衰退していくように思いますが、自然界のバランスを崩さないように生活していきたいものです。
そして、沖縄の海がいつまでも美しいままでいられるよう、沖縄に住む者としてできることをしていきたいです。

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